コロナ禍での模索~音楽好きとして~

この記事は「☆ことり☆」が書きました☆

こんにちは、ミントチャッレディの「☆ことり☆」です。今回は、音楽好きとして、現在の音楽業界が直面している現状について書いてみました。 

   新型コロナウイルスの感染者拡大の影響により、開催が予定されていたライブやコンサートが、それぞれ軒並み中止や延期という決断を余儀なくされている。音楽界やアーティストなど、エンターテインメント業界が受けた打撃というものは如何ばかりだろうか。入念に準備に取り組んでいたアーティストの負担、そして、その音楽イベントを心底楽しみにして日々の生活を送っていた観客たちの消沈ぶり。それら全てを鑑みれば、最早数字では計り切れないものがあるだろう。辛酸を嘗めた人々は数知れない。

    新型コロナウイルスという、姿形の見えない敵を相手にするということは、人間の生活の幅を想像以上に縛り付けた。様々な制限の課される慣れない生活の中で、徐々に積もり積もっていくストレス。人の心の底にどんよりとした澱が沈殿していく。だが、その積もり積もったストレスを発散する場所や方法でさえも、未だ完全に自由だとは言い切れない。何とも皮肉なことに、この混沌としたコロナ禍だからこそ、エンターテインメントの重要性がより浮き彫りになったのではないだろうか。

    エンターテインメントは、人々を楽しませる娯楽である。私たち人間が人間らしく生きていく中で必要不可欠なものとして、その揺るぎない地位を確立している。エンターテインメントが持つ力によって、日々の活力が補われているという人が殆どだろう。

    その中でも、音楽というものは、私たちが一番身近に感じることができるエンターテインメントだといえるのではないだろうか。普段特定の音楽を聴かないという人でも、テレビやインターネット配信サービスでのコマーシャルや、カフェなどの店内で流れているBGM。私たちの生活の中の至る所にも、さりげなく音楽は存在している。

    また、その在り方も様々だ。CDやDVD・Blu-rayという媒体から、インターネット上で配信される音楽データ。しかし、ライブハウスやコンサートホールにて、生の演奏を耳だけでなく肌で聴くことが、やはり音楽の醍醐味なのではないだろうか。

    そんな中、このコロナ禍にて音楽イベント再開の先駆け的存在となったのは、日本歌謡界の女傑・加藤登紀子さんだ。2020年6月28日、2150人の収容規模を備えているホールを、観客を凡そ半分の1000人に絞って『加藤登紀子55th Anniversary コンサート「未来への詩」with Yae』を決行した。観客のマスク着用は勿論、手指の消毒、検温など、万全の感染防止対策を講じての開催となった。

    恐らく、数々の批判の声も当然あっただろう。彼女自身やそのスタッフの皆さまの決断は、非常に勇気が必要であったと思われる。しかし、彼女がコンサートを行ったことで、全ての音楽イベントが諸悪の根源だという世間の認識が、少しでも改善されることを願うばかりだ。

    また、ジャニーズのホームページJohnny’s netでは、7月10日、『ジャニーズグループ主演公演に関するお知らせ』が発表された。政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」並びに、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が作成した「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」を踏まえて作成したという「コンサート開催ガイドライン」に沿って公演が行われるという。会場の密閉、密接、密集の「三つの密」の回避や、会場内での陽性者発覚時は迅速的確な情報が提供されるという。日本における業界最大級の事務所が下したこの決断は、いわゆるwithコロナの時代におけるエンターテインメントの新たな幕開けとなるだろうか。

    このコロナ禍の時代において、コンサートやライブの形も変わって来つつある。ミュージックビデオやライブ映像の公開や、インターネット上で行われるセッション。収録した無観客ライブの映像をインターネット上で配信したりと、それぞれのアーティストらが試行錯誤を凝らして音楽活動を行っている。また、大物歌手のYoutubeチャンネルの参入も話題になっている。それによって、私たち消費者も音楽の新しい楽しみ方を探すことができる。このコロナ禍の時代に沿って、新しい音楽活動の形が定着しつつあるといえよう。

    新型コロナウイルス感染拡大の終息は、一体いつになるのであろうか。早くて来春、また二、三年後になるという話も耳にする。

    人々が密集したことによる迸る熱量、会場内に轟き木霊する観客の歓声、アンコールの際に観客同士が手を繋いで行うウェーブ。今まで当然のように存在していたライブやコンサートでの熱狂が、まるで遥か昔のもののように感じてしまう。失って初めて大切さに気が付くとは良く耳にする話だが、全世界にこれ程までの打撃が齎されるだなんて、一体誰が想像していただろうか。

    このコロナ禍という危機を、エンターテインメント界はどう乗り切るか。また、消費者はどのように貢献すればよいのだろうか。まさに暗中模索だ。しかし、きっとここが、人間の知恵の絞りどころなのだろう。

著 ミントチャットレディ ☆ことり☆


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